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2014年9月 8日 (月)

靴底の劣化

「15年ほど前に買った靴を
ひさしぶりに履いてみようと出してみたら
靴底がボロボロになっちゃって。
これって直ります?」

今日は以前にもお話したことのある
靴底の「劣化」のお話です。
もともと靴の底材は
革を縫い込んで作られており
足の屈曲になじみやすく汗を吸収する利点がある一方、
滑りやすい・雨で水を含むと
傷みやすく反りやすいといった欠点がありました。
時代と共に靴の底材も改良され
軽い・滑りにくく屈曲性・クッション性に富むといった
優秀な材料が生まれました。
その代表格に「ウレタン材」があります。
ただ1点、使用しないで長期間箱の中に
しまいこんだり湿度温度の高いところに放置しておくと
「加水分解」という化学反応を起こし
割れたりボロボロに崩れてしまうことがあります。
表面的には全く問題がないように見えますが、
Img_0126
手で軽く曲げてみると…
Img_0127
横に割れてボロボロと崩れてきます。
靴底の修理はその製法によって
出来るものとできないものがありますので、
購入時に確認されることをお勧めします。
ウレタン材も最近は改良が進み
加水分解することも少なくなりましたが、
出来れば仕舞い込まず、履いた後には靴の中を乾燥させ、
修理やお手入れをされることが長持ちのコツだと思います。

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