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2016年2月10日 (水)

 ドイツ・オランダ視察日記2

ドイツ最初の視察地、ハスフルトには、
三喜屋が最も愛してやまない
フィンコンフォートの生産工場ヴァルディ社があります。
3年ほど前に改築された工場の総敷地面積は23,000㎡!
この広い敷地の中をブロックごとに仕切り、
革の型抜きから縫製・つり込み・底付け・最終仕上げまでの
全工程をおこなっています。
Photo_3
Photo_4
なかでも特に印象に残ったのは供給される革の殆どが
(主に牛革ですが)自国内の物を使うということ。
Photo_2  

そして革には等級というのがあって、
最上級の革は高級車や家具に回され、
次のランクはコートなどに、そして次に革靴用に使われるそうです。
フィンコンフォートにはこの中でも
高品質の革のみを選別し使われています。
さらに、エナメルやプリント加工などは
デザイン・発色を得意とするイタリヤの
一流メーカーへ発注をかけているとのこと。
手間と暇をかけた素材を使っているんですね。
そして、これは工場に入った時一番最初に気付いたことですが、
鼻を刺すようなにおいが全くしなかったことです。
靴製造には部品を繋ぐために接着剤が不可欠ですが
安価な接着剤には大量の有機溶剤(いわゆるシンナー)が使われているため
多用すると循環器系・脳神経に悪影響を及ぼします。
ヴァルディ社では身体に優しい接着剤を使っているので
どのブロックへ行っても刺激臭がないのです。
従業員の健康に気を使った靴、つまりそれは
履く人にとっても優しい心使いのされた靴ということなのですね。
上級シューフィッターが、貴方だけの快適な履き心地
「幸せの靴」をご提供いたします。
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